量子化された無意味な人生

意味深だけど意味が無いブログだよ(:-Q)

メルヘンな母とファンタジー

私の母は身内から見てもだいぶメルヘンな脳みそを持つ人だ。
「宇宙人に会いたい」「UFOを見るために夜空を見てる」と真剣に言うし、「お母さんは魔女になる」と言ってタロットカードを勉強したり、変な雲を見て「地震が来る」とそわそわしたりする*1陰謀論も大好きだ。
そんな母だがファンタジー小説が苦手らしい。この前電話していて初めて知った。
宮沢賢治はすごい感じ(?)がするので読みたいが、ファンタジー色が強い作品は光景が想像できないというのだ。
あのメルヘンな発言をぽんぽん飛び出させている母が、ファンタジー世界を想像できないリアリストであるというのは衝撃だった。
私はファンタジーが大好きで、よくファンタジー作品を読む。特にミヒャエルエンデの『モモ』なんか大好きだ。中学生の頃は小野不由美の『十二国記』にはまった。梨木香歩の『りかさん』なんかも好きだ。
読んでいるときはもうその世界にいるようなレベルで入り込める。読んだあともしばらくその世界にいることすらある。
そういえば母にそういう私の好きになった作品を薦めてもあまり気に入ってもらえなかったなあと思い出す。
一方で、母のようなメルヘンなことに興味はあまり無い。魔女とか宇宙人とかはお話の中で出てくる分には良いけれど、現実世界に存在するかどうかは正直どうでも良い。狐に化かされる話とか好きだけど、それもある意味ファンタジーとして読み聞きしてるのかもしれない。
現実にないものを本で摂取しているってことなんだろうか。


オチ無し

*1:大抵来ない。なお、東日本大震災の時にはまったく騒いでいなかったため母が地震の話をしなくなったときが危ないというジンクスができた。