量子化された無意味な人生

意味深だけど意味が無いブログだよ(:-Q)

keynote使ってみて思ったこと

修論発表をkeynote '09でやりました。ごめんなさい嘘ですまだでした。数日後に発表です。
3年間の集大成みたいなものだと思うんですが、イマイチ実感がわかないなあ。

さてkeynoteの話。
大まかな感想は、「パワポでおk」。
でも、ちょっとした発表のためにぱぱっとスライド作りたいときにはいいかもしれない。
修論発表や学術発表みたいながっつり内容盛り込むことが要求されるスライドにはむかないと思う。
appleはそろそろアップグレードするべき。何様だ。

便利だと思った点

  • あんまりいじらなくてもそれなりの形になってくれる。
  • 基本のテンプレが文字大きめ真ん中にどーん!って感じなので、簡単にジョブズ気分に浸ることができる(笑)
  • スライド遷移のエフェクトの一つ「マジックムーブ」について。これは遷移後のスライドに同じ図や文章のオブジェクトがあると自動でなめらかに移動・拡大縮小・回転するアニメーションをつけてくれる機能。
    • マジックムーブ使うとスライド作成中にスライドが見やすい。アニメーションでできるけど、アニメーション使うとスライドの編集画面がごちゃめちゃになるからこれは良い。
    • マジックムーブの動きがカッコイイ。結構みんなびっくりしてくれる。しかし少々派手な演出になるため使いどころと頻度は考えるべし。あまりこういう演出を喜ばないお堅い人もいるようなので(自分の研究室がこういうのいやがらないでくれるところで良かったー)。
  • グラフは簡単きれい。しかし、不便に思った点に書くが難点も多々あり。
  • インスペクタでの設定はOfficeのリボンインターフェースよりも横長画面を有効に使えるように思う。
  • 図形に手書き風の線を使える。無機質になりがちなスライドがすこし柔らかになる(?)
  • iCloud使える。
  • 画面の構成がシンプルですっきりしている。わかりやすいかというと怪しい…。初見では戸惑う。慣れればなかなか。
  • 安くダウンロードで買える。また、同じアカウントであれば複数マシンにインストールできる点も良し。ただし、(おそらくiCloud対応のため)OSX 10.7(Lion)以降が要求される。'09のくせに!

不便だと思った点

  • シンプルすぎていじれない。総評すればこれに尽きる。かえって操作や手順が煩雑になることもしばしば。
  • 非表示スライドが本当にほとんど表示されない。どういうことかというと、非表示にすると編集画面でもスライドのサムネイルが消え、横棒になる。そのためどんな中身だったかを確認することが一目ではできない。関連する補足スライドを非表示にして使う用途にはむずかしい。
  • スライドへのハイパーリンク機能だが、非表示スライドに使えない。これでは補足資料用に非表示スライドを作っておいて、必要になったらリンクで飛ぶ、というような使い方ができない。
  • スライド番号がすこぶる使いづらい。まず番号を飛ばすスライドを作ることができない。またパワポでいうところのフィールドが存在しないため、総スライド数は手打ちしなければならない。スライド数が変わってしまったら打ち直すという作業が必要になる。
  • 画像のフィルタがない。パワポでは画像の色合いを変えたり、飾り縁をつけること、質感を変えることが出来るがそういったことはできない。「背景を透明にする」は「アルファ」という名前で存在するがf:id:iliorz419:20130219014114p:plainこのアイコンとアルファで伝わる人はどのくらいいるのだろうか…。
  • 表のテンプレートがないため、自分でいじらなければいけない。まあ、背景色変えるだけでそこそこ見栄えのする表にはなるけど、パワポの方が楽。
  • グラフについていろいろ。
    • グラフとしてありえないところがある。x軸が数値として扱えない。そのため0, 45, 75, 90といった等間隔でないxの値が等間隔に軸として並び、怖い人たちに怒られそうで怖い。
    • グラフの系統をアニメーションで表示する場合に各系統のタイミングを設定できるが、複数系統を同時に表示させることができない。そのためプレゼンがもたつく。
    • 値を入力するところが使いづらい。小さいし、既存のデータをインポートできないのですべて改めて打ち込まなければいけない。スペース刻みならコピペで貼り付けられるかな?と思ったらそんなことは無く、やはり手打ちしなければいけない。
  • Finder上でiCloud上の.keyファイルが見当たらない…。Dropboxのほうが便利な気がする。
  • 数式エディタが付属しない。そのため外部のアプリを使う必要がある。
    • TeX使える人ならLaTeXiTが一番良いと思う。LaTeXiT
    • 次点でDaum Equation Editor。直感的な入力が良い上にTeX記法も一部対応している。しかし画像として出力できるのはpng形式のみで、背景が透過されていないため単色背景以外では見栄えが悪い。また、文字が少し灰色がかっていて印象が薄くなる。これで数式入力するとTeXのソースも書いてくれるので、TeXがわからない人はそれをコピペしてLaTeXiTに持って行くという使い方もありかもしれない。Mac App Store - Daum Equation Editor


昔はmac版Officeの安定性やら起動速度やら機能やらは貧弱そのものだったのですが、最近はかなり使いやすくなりました。さっきパワポとkeynoteの起動速度比べてみたら大して変わりませんでした。スプラッシュ画面が出る分パワポの方が安心感すらあるかもしれない。
発表者画面も昔はkeynoteの利点だったわけですがぱくr…パワポにも取り入れられて全く使い心地は変わらないです。
iPadとかiPhoneの連携は端末を持っていないので試せないのですが、これがkeynoteの一番の利点になるのかもしれないですね。

そういうわけだからappleの偉い人改善よろしこ〜w
全くコネも何にもないしこんな辺境のブログなんて見ないなんて知ってますからツッコミはいらないです。
あ、ツッコミくれる人もいない…か…。
エヌ氏はそう気づいてしばらく呆然としたあと、また思い出したかのように何もない空間に向かってぶつぶつとつぶやき続けるのだった。

~Fin~