MacBook Proをこの時期に買った奮闘記
去年の末ぐらいに研究室でずっと使っていたMacBook(leopard)が亡くなりかけだったので,しばらく応急処置的に研究室の共用PCで我慢してたのですがついに我慢の限界,というか買いたい時が来たので買うことにしました.
もうそろそろ新しいMBPが発表されるらしい,なんてことは知ってますよ.でも買いたい時が買い時っていうしさ….あと光学ドライブがないという噂を聞いたのでそれは嫌だなあと.
まあそういうカクカクシカジカで買ったのです.なぜかそんなに裕福でもないのに非光沢液晶にカスタマイズした15inchにしました.
使用感は…という話はきっとみんなとっくの昔にしてるし,書きたいことでもないので書きません.一言言うなら「こじゃれてんなあ」って感じ.
Rictyを入れたいと思った
さて,leoperdからlionに移って浦島太郎状態だったのですが,一番感動したのがターミナルのフルスクリーン画面でした.
マジかっこいい.MBPの筐体で全画面真っ黒ターミナルカチャカチャとか超Geek!フー!
でもフォントがイカしてないですね.ターミナルを使うときはいつでもRicty*1を使ってきたので,もうRictyがないとまともに作業できない体になってしまいました.
さーて,フォント生成するかあ.まずはfontforge入れなきゃね.
まさかそれが苦難の道の始まりになるとは,この時誰も予想してはいなかったのである….
Xcodeを入れた
fontforgeをインストールする前に,macにgccを入れなきゃね!というところまでは気づいていました.
たしかXcodeをインストールするんだよね….ああ,なんかApp store経由になったんだ….
そうこうしているうちにXcodeのインストールはできたのですが,gccが使えない.アレ?
ここで結構悩んだんですが,Xcode以外にadditional toolsの中からCommand Line Tools for Xcodeをインストールしなければなりません.
Sign in with your Apple ID - Apple Developer
上のリンクからダウンロードページにたぶん飛べます.
インストールすると,問題なくgccが使えるようになったかのように見えたのです.だがしかし…!
gccを入れた
Xcodeでインストールされるgccは実はgccではなかったのさ!
というわけでなんかllvm-gccとかいう別物らしいです.ま,使えるっしょ?と思ってfontforgeの./configureをしてみたのですが,ダメ…!
めんどくせえ….しょうがないからgccのインストールをするか…../configureっと….
なんか足りないみたいです.どうやら,gmpとmpfrとmpcというライブラリが足りない模様.
homebrewをいれた
だんだん面倒になってきたのでmacportsを入れようと思って検索してみたら,今はhomebrew*2とかいうのが人気らしい.
入れ方も簡単だったので,すぐインストール.
そしたらgmpとmpfrとmpcをインストールして….もう一度トライ!
$ brew install gmp $ brew install mpfr $ brew install mpc $ ./configure --with-gmp=/usr/local/Cellar/gmp/5.0.4/ --with-mpfr=/usr/local/Cellar/mpfr/3.1.0/ --with-mpc=/usr/local/Cellar/mpc/0.21/
しかしどうしてもmpcがないと言われてしまう…なぜだ….
mpc.hというファイルを見ているようなのですが,どうもコレがないようです.
インストールされたmpcのディレクトリを見てみると,確かにない上に,なんかバイナリしかない.違うものをインストールしてしまったようです.
そういうわけでもう一度mpcでsearchしてみたらlibmpcというのが臭いのでインストール.
$ brew install libmpc $ ./configure --with-gmp=/usr/local/Cellar/gmp/5.0.4/ --with-mpfr=/usr/local/Cellar/mpfr/3.1.0/ --with-mpc=/usr/local/Cellar/libmpc/0.9/
コレがビンゴでした.そのあとは普通にconfigureが通り,make, make installを経てなんとかインストールまでこぎつけました.
やっとfontforgeをインストール
どうもhomebrewでもfontforgeをインストールできるみたいなのですが,なぜかgccを認識してくれず出来なかったので結局ソースからインストールしました.
./configureは…通った!次はmake…止まった!
giomime.c:68:49: 致命的エラー: /Developer/Headers/FlatCarbon/Files.h: No such file or directory
これについてはXcodeのapp storeレビューにヒントが有りました.どうもsnow leopard版ではこんなふうに/Developer下にXcodeの諸々が入っていたのですが,Lion版ではディレクトリ構成が変わったらしい.
私の環境では/Applications/Xcode.app/Contents/Developer/Headers/FlatCarbon のようになってました.
fontforgeソース内の該当部分を書き換えてやります.
$ grep -r "Developer" .
で,書き換えてやるべき場所はわかります.
書き換えると…make通った!make install問題なし!
安住の地へ
かくしてfontforgeを手に入れ,Rictyを生成し,快適なフルスクリーンターミナル環境に震えるのであった….
フルスクリーンでターミナル使ってると,何故かすごいことやってる気分になれるし,よく知らない人が見ると大したことやってなくても「あいつなんかまたわけわかんないことやってる」と尊敬されるのでお勧めです.とくに,Pro配色は「マトリックスみたい」と好評でした.